胴長で短足のフォルムが独特で可愛らしい「フェレット」。犬・猫と比べると飼われている方は少ないですが、近年ではフェレット専門店がオープンするほど熱い注目を集めています。
特に女性からの人気が非常に高く、飼育の手間がそれほどかからないのも人気の理由です。フェレットは性格も大人しいため、ペットOKの賃貸やマンションなら安心して飼うことができます。今回は、そんなフェレットを家族として迎い入れようと考えられている方に向けて、フェレットの特徴などについてお話します。
フェレットってどんな動物なの?
フェレットは、イタチ科に属す、イタチの一種の動物です。「ヨーロッパケナガイタチ」や「ステップケナガイタチ」から品種改良された動物です。根拠となる具体的な情報はありませんが、人間と一緒に生きてきた時代はとても長いと言われており、約3000年前から過ごしているという節もあるほどです。
家畜用に品種改良されたフェレットですが、イタチならではの野生味は健在です。ペットとして飼われる他にも、ウザギ、ネズミなどを狩るために飼育されていた歴史も残っています。キュートな見た目とは裏腹に、ハンターとしての素質も備わっているのがフェレットです。
フェレットの飼い方をご紹介
フェレットの飼育に欠かせないが、飼育ケージです。ケージは、平屋構造で面積が広いものを購入するようにしましょう。フェレットは、興味本位から高い場所へ登ることがありますが、降りることができない動物です。そのため、平屋構造のケージだとフェレットをケガから守ることができます。用意したケージに設置すべきアイテムもご紹介していきます。
- トイレ
- ハンモック
- 給水ボトル
- エサ入れ
- ケージマットなど(布類)
フェレットの基本的なお世話について
フェレットを飼育する上で、必要不可欠なお世話は3つのみ。それは、「エサ」「掃除」「遊び」です。
- エサ
フェレットは、食べる量を自分で調整することができます。そのため、エサ入れには、少々多めにペットフードを折れておいても問題ありません。エサは毎日朝と晩の2回与えます。キレイな飲み水も忘れずに用意しましょう。 - 掃除
飼育環境を清潔に保つのは非常に大切です。トイレは、朝晩2回、1日1回ほどケージ内のゴミを掃除してあげます。ハンモックやケージマットは、1週間に1回ほど交換してあげるといいでしょう。掃除をすることで、動物ならではの匂いも薄くすることができます。 - 遊び
フェレットを飼育する上で、遊びの時間はとても大切です。1日30分~60分ほど、ケージの外に出して遊びの時間を与えてあげます。フェレットを遊ばせてあげる際の注意点は落ちているゴミです。フェレットは床に転がっているモノを誤飲しやすい動物です。遊び時間の前には、整理整頓をきちんと行いましょう。また、フェレットが遊んでいるときも目を離さないように注意します。
フェレットの健康を守るためのコツ
フェレットがいつまでも元気な姿でいてもらうためには、キレイで健康が体を維持させることが重要です。そのためには、爪切り、耳掃除、お風呂はとても大切です。必要なお手入れとその周期は以下の通りです。
- 爪切り:1週間に1度
- 耳掃除:1週間に1度
- お風呂:1ヶ月に1度
欠かせないフェレットの予防接種
フェレットの命を奪ってしまうジステンパー症とフィラリア症の予防は重要です。生後1年ほどのベビーフェレットは年に2回ほど、大人になったフェレットでも年に1回ほど、動物病院にてジステンパーワクチンを打つようにします。ワクチンを接種していないと、ペットホテルの利用をはじめ、フェレット用のイベントへの参加を断られてしまうことがあります。
フェレット飼育するうえで心がけること“まとめ”
フェレットは犬、猫。鳥のような大きな声で泣くこともなく、大人しい性格のためひとり暮らしの方でも飼いやすい動物です。1日の半分は眠っていることもありますが、起きた時に一緒に遊んであげるととても喜んでくれるので、癒されるポイントをもたくさんあります。
また、食べる量も自分で調整することができるので、充分なエサを用意してあげれば、お留守番をすることだって難しくないでしょう。犬・猫の飼育にハードルの高さを感じられている方は、ぜひフェレットを家族の一員とされるのはいかがでしょうか。