犬にもいろいろと変わったスタイルがあるもので、
胴長短足のダックスフント、
がにまたでくしゃくしゃの顔のブルドック、
小さな小さなチワワなど...。
その中でも、胸のまわりに厚く毛を残した独特の刈り込みのプードルは、
一段
と目立つ存在です。このいかにも貴婦人の散歩のお供、というイメージのプー
ドルのスタイルの目的は本来なんだったのでしょうか。
プードルは現在でこそ小型ペット犬の代表格のようになっていますが、もともとは水鳥の狩猟に使われる「猟犬」でした。犬の中でもラブラドールレトリバーと ともに水泳上手だったのです。そこで、水泳に便利なように、後ろ足は動きやすさを考えて毛を短く刈り、胸には心臓や肺の保温を考えて厚く毛を残した。その 結果があのスタイル。
後にフランスの上流階級のサロンで、ペット犬としてもてはやされるようになり、その刈り込みかたも審美的要素からの工夫がこらされたのですが、その基本となったスタイルは猟犬としての実用性からだったのです。
実際プードルは優美な外見に似合わず、大変丈夫ですばしっこい犬。
昔猟犬として使われていた頃の性質が残っているのでしょうか?!