人懐こくて抜群の存在感を誇る中型犬・大型犬。飼育が難しそうなイメージがありますが、人間に対しての忠誠心が高く、犬種や環境次第では初心者でも一緒に暮らすことができるようになります。
そこで、「人生の良きパートナーとして家族に迎え入れたいけれど、実際に何を準備したら良いの?」と悩んでいる方のために中型犬・大型犬を家族として迎え入れるにあたり、事前に準備しておきたいことをまとめました。
寒がり?暑がり?まずはお迎えする犬種の特性を理解しましょう
まず第一に確認するべきことは、お迎えする犬種の特性を把握することです。大型犬・中型犬は一般的に賢くてフレンドリーな性格であることが多いです。
しかし犬種によって性格や好む遊び、苦手な状況などその特性は多岐にわたります。例えばシベリアンハスキーのように寒冷な地域を出生ルーツに持つ犬種は暑さに弱いです。
気温、湿度の高い日本で夏を快適に過ごすことができるように、室温管理には十分に気を配る必要があります。また、迎え入れる子が子犬なのか、成犬なのかといった月齢や、ペットショップなどからの購入か保護犬なのかという違いからも配慮すべき点や心構えが異なってくるでしょう。
これらの特性を理解したうえで必要なものをしっかりと準備していく必要があります。
生活空間はストレスなく安心できる場所に
犬も人間と同様に、安心できる居場所を生活空間に求めます。そのため、ケージは人が集まるリビングで人間の動線ではない場所に配置する、逆にトイレは人目につきにくい場所に配置するなどレイアウトを考えましょう。
さらに中型犬や大型犬となると、階段や段差を勢いよく駆け上がって関節に負担がかからないよう、手前に柵を設置するなど細かな配慮も必要になるでしょう。大前提として中型犬・大型犬は体が大きいため、手狭にならないような部屋の広さも必要になります。
もしもの時に慌てないよう近所のペットクリニックは事前に確認を!
ワクチン接種や急な体調不良、ケガに備えて最寄りのペットクリニックを予め確認しておきましょう。
特に迎え入れてすぐの時期は、環境の変化にストレスを感じて体調不良になる子も少なくありません。新しい環境に慣れるまで静かに見守り、刺激を与えないように気をつけながら体調の変化をチェックします。それでも改善されない場合はすぐにペットクリニックで診察を受ける必要があるため、いざという時に慌てないためにも近所のペットクリニックの場所、診療時間などの基本情報は必ず事前に確認しておきましょう。
飼育道具はサイズ調整可能なものが便利
子犬から家族に迎え入れる場合、飼育道具は成犬時の大きさを想定して準備すると良いです。
特に大型犬は子犬期と成犬期の体格の差が大きいため、何度も飼育道具を購入する負担を減らすためにもしっかりと初期段階のうちから検討しましょう。最近は成長に合わせて高さを調整できる食器台や給水器、サイズ調節可能なケージやサークル、首輪にいたるまで、様々なグッズが販売されていますのでチェックしてみてください。
犬種別のドッグフードは本当に必要?
健康維持のため月齢に合わせた総合栄養食を準備しましょう。
子犬と成犬では必要な栄養素が異なるため、成長に合わせてフードの選び方も変えるなどの工夫が必要となります。近年のドッ
グフードは月齢だけでなく、犬種、病気予防など様々な目的やライフステージに合わせて選べるようにたくさんの種類が用意されています。
例えばがっしりした体型が特徴の大型犬セントバーナードは、遺伝的要素が原因の関節炎を起こしやすいといわれていますが、体重増加で関節に負担がかからないよう、ウェイトコントロールをしてくれるフードを選ぶと良いでしょう。
おやつもまた、トレーニング時やコミュニケーションをとる時、留守番時のお供として役立ってくれるような嗜好性の高いものを選びましょう。ガムタイプのおやつなどは口臭予防にもなるとのことで人気があります。
まとめ
中型犬・大型犬を家族として迎え入れるにあたり、事前に準備しておきたいことをご紹介しました。
これらの飼育道具の他にも一緒に遊んだりコミュニケーションするためのおもちゃやフリスビーなどを準備するのも良いでしょう。これらはお迎えした後にどんな性格の子なのか、何の遊びが好きなのかを一緒に生活していく中で判断し、追加していくことをおすすめします。
中型犬・大型犬をお迎えしようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。