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白銀の雪原を駆け抜ける犬ぞり!実は活躍できる犬種や役割が決まっていた!?

犬ぞりと聞くと、南極探索の実話を元に描かれた「南極物語」のそり犬、タロ・ジロを思い浮かべるという方も多いのではないでしょうか。真っ白な雪原を人と協力して駆け抜ける犬ぞりは凛々しく見ていて爽快ですが、その歴史はとても古く寒冷な地域では生活になくてはならない貴重な存在だったのです。

犬ぞりの歴史や仕事ぶり、活躍している犬種についてもっと知ってみませんか?

 

犬ぞりの長い歴史

犬ぞりの歴史はとても古く、3万年以上前のモンゴルが発祥だとされています。

その後地球上で最も寒冷な地域であるカナダ北部に住む先住民イヌイットの間で狩猟犬から交通手段、荷物運搬等にも活躍の場を広げていきました。犬ぞりは他の動物よりも小回りがきくため、狭い雪道での移動に重宝されたそうです。

やがてスノーモービルが普及したことで、移動手段や荷物運搬としての犬ぞりは減少し、現在では「犬ぞりレース」や「犬ぞり体験」といった観光のアクティビティとしてその形を変えています。

 

犬ぞりで活躍できる犬種は?

犬ぞりで活躍する犬はそり犬と呼ばれ、8頭で1チームとなり走ります。

ところで、どんな犬種でもそり犬になれる訳ではありません。極寒の地で人や荷物を乗せて長距離を移動しなければならないため、適正のある犬種が選ばれます。

  • 寒さに強い犬種
  • 身体能力の高い犬種
  • 頑丈な体格と筋肉量の多い犬種
  • 体力、持久力のある犬種

そり犬として活躍するにはこれらの条件が求められます。その多くは大型犬になりますが、具体的にはどんな犬種が犬ぞりで活躍できるのでしょうか?

1 シベリアンハスキー

ロシア連邦領内シベリア地方が原産のシベリアンハスキーは、シベリアの先住民チヌーク族の間でそり犬として活躍していました。

身体能力が高く、長距離の移動にも耐えられる強さを持ちながら、人懐こく飼い主に従順な性格であることからそり犬として飼育されてきました。

 

2 アラスカンマラミュート

アラスカンマラミュートはアメリカのアラスカ地方をルーツとする犬種で、原住民マラミュート族の狩猟パートナーとして飼育されてきました。

オオカミのDNAを持っており、重い荷物の運搬が得意です。

 

3 グリーンランドドッグ

グリーンランドドッグはグリーンランド原産の古代犬種で、日本ではほとんど見かけることはありません。

イヌイットと共に狩猟犬、そり犬として活躍してきた歴史があり現在でも犬ぞりレースなどで活躍しています。スピードは得意ではありませんが、体力、持久力に優れ重宝されてきました。

 

4 アラスカンハスキー

そり犬として高い能力と体力を持ち合わせた犬種を選び、育種された犬のことをアラスカンハスキーと呼びます。アラスカンハスキーという純血種がいるわけではありません。シベリアンハスキー、ジャーマンシェパード、ノーザン・イヌイット・ドッグなどから選ばれており、中にはオオカミの血も入っているそうです。

 

5 樺太犬

樺太犬は樺太および千島列島に住むアイヌの人々によって作り出された大型の犬種で、筋肉質でたくましい体つきが特徴です。

1957年の南極観測をもとに制作された映画「南極物語」には樺太犬のタロとジロが犬ぞり部隊の一員として登場し一躍有名になりました。北海道では昭和40年代頃まで使役犬として活躍していましたが、車社会の発展や、エキノコックス症の蔓延により1970年頃には国内の純血種は絶滅してしまいました。

 

犬たちに任された仕事とは?繋ぎ方に違いはある?

犬ぞりを牽引する犬たちにはそれぞれに適したポジションや役割があるとご存知でしたか?

移動する地形に合わせて適切な隊列を組み、効率よく走る工夫をしています。繋ぎ方には大きく2種類あります。

ファンタイプ

イヌイットが古来から使用している方式で、1頭1頭を直接そりに繋ぎます。扇(ファン)のように広がる姿から名付けられました。

 

タンデムタイプ

2頭ずつ縦にそりと繋ぐ方式で、幅をとらないため細い道や急な坂道等を走るのに適しています。犬ぞりレースや犬ぞり体験もこのスタイルが採用されることが多くなっています。

 

ポジションごとに違うそれぞれの役割とは?

・リードドッグ

最前列に配置された犬のことで、進路を決定する重要な役割を担っています。そりを操縦する人間(マッシャー)に忠実で物怖じしない性格が求められます。

・ポイントドッグ

リードドッグの後ろに配置され、チームをまとめるマネージャー的なポジションでありながら足の速さやスピードも求められます。

・チームドッグ

8頭以上のチームで走る場合に、ポイントドッグと最後尾の間に配置され、牽引力の底上げを担います。

・ホイールドッグ

最後尾、つまり人間が乗っているそり側に1番近くに配置され、人間とそり犬を繋ぐ役割を担います。両者のバランスを見ながら走れる協調性とスタミナが求められます。

 

まとめ

スノーモービル等の高度な交通文明がなかった時代、雪の多い地域で犬ぞりは大切な移動手段でした。

世界中の様々な地域で共に暮らし、長い歴史を持つことがわかっています。近年では移動や運搬手段としての犬ぞりは減少しましたが、犬ぞりレースや観光アクティビティとして人気を集めています。

国内でも見ることができるので、興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか。

 

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