2月22日は猫の鳴き声であるにゃん・にゃん・にゃんの語呂合わせから猫の日に制定されています。
古代エジプトの壁画にも登場するほど古くから人に愛されていた存在であることがわかりますが、日本でも弥生時代の遺跡から猫の骨が出土しており、ネズミ退治兼飼い猫として可愛がられていた可能性が高いそうです。
2013年以降も国内で猫の飼育頭数が犬を上回るなどその人気は上昇傾向にあります。そんな中、アニコム損害保険会社が毎年発表している「人気の猫種ランキング」から2023年度のトップ10猫種をご紹介します。
1位 スコティッシュフォールド
同アンケート内でなんと15年連続1位であるスコティッシュフォールド。
起源は1960年代のスコットランドで突然変異的に生まれた垂れ耳の長毛種を計画的に繁殖させたことだと言われています。
スコティッシュフォールドといえば垂れ耳のイメージが強いですが、実は全体の30%ほどしかおらず、立ち耳の方が主流なんです。全体的に丸いフォルムが特徴で、性格は穏やかでひつ懐っこい一面も。
2位 混血種
猫全体の75%を占める日本で最も一般的な猫であり、2種類以上の猫同士から生まれた純血種以外の猫を指します。身体が丈夫で平均寿命も他の猫種よりも長いのが特徴です。三毛、サビ、キジトラ、サバトラ、黒、白など個性的な柄を楽しめるのが魅力的です。
3位 マンチカン
短い足が特徴的なマンチカン。大人でも10センチ程度にしかなりません。脚の長さによって長い方からスタンダード、スパーショート、ラグバガーと3種類に分けられることをご存知でしたか?
超短足であるラグバガーは比率的に低いので見かけたらラッキーかもしれません。短足ながら骨格がしっかりしているため運動は得意。足をクロスさせるようなマンチカン特有の歩き方に心奪われる人が続出中です。
4位 ラグドール
1960年代のアメリカで誕生したラグドールは、ぬいぐるみという意味のRag Dollが語源になっており、ふわふわの被毛と青い瞳が特徴です。長毛種ではありますが、毛がもつれにくく抜け毛も少なめ。
体は大きいですが、人に抱っこされるのが好きでスキンシップをとりやすいことも人気の理由です。
5位 ミヌエット
マンチカンとペルシャ系の猫をかけあわせて誕生したミヌエットは1990年代にアメリカで誕生した比較的新しい猫種です。
ふんわりとした毛並みと短足が特徴で、日本ではまだまだ珍しい品種にも関わらずランキング上位に入るという人気の高さが見て取れます。
6位 アメリカン・ショートヘア
アメショの略称で親しまれている短毛種のアメリカン・ショートヘア。ネズミを捕っていた習性から骨太で運動量も多めです。好奇心旺盛な性格であるため、高い身体能力と相まっていたずらがエスカレートしがちだとか。怪我をしないような環境作りをし、広い心で迎えてください。
7位 サイベリアン
極寒の地シベリアの森が原産のサイベリアンは大きな体と豊かな被毛が特徴です。
足の裏にも被毛があり、凍った雪道を歩くのに役立ちます。成長速度が他の猫種と比べて遅く、5年もの歳月をかけて成猫になります。(一般的な猫は生後1年〜1年半程度で成猫とよばれるようになります。)
犬のように飼い主に従順であり、水を嫌がらない子が多いという珍しい特徴が魅力的です。
8位 ブリティッシュ・ショートヘア
ブリティッシュ・ショートヘアはビロードのような毛並みに、くっきりとしたマズルが堪らないイギリスを代表する猫種です。その歴史は古く、先祖猫はローマ帝国から持ち込まれたとされています。
1870年代にロンドンで開催された世界初のキャットショーをきっかけに人気となり、ついにはイギリスが自国の猫と公認するまでに至りました。ブリティッシュブルーと呼ばれる毛色が最も有名ですが、今では200種を超えるコートカラーが存在しています。
9位 ノルウェージャン・フォレスト・キャット
森の妖精とも呼ばれ、北欧神話にも登場するほど古い歴史を持つノルウェー原産の大型長毛種です。豪快で圧倒的な存在感を放ちますが、温厚で賢いというギャップに魅了される方も多いのではないでしょうか。
10位 ベンガル
野生のベンガルヤマネコとイエネコの交配種であるベンガルは、スタイリッシュな体つきと美しいヒョウ柄が魅力的。運動量が多いため、キャットタワーや上下運動ができる遊び場の設置が望ましいです。ワイルドな見た目に反した人懐っこい性格に世界中の人が魅了されています。
まとめ
2023年の人気猫種ランキングを紹介しました。
お気に入りの猫は見つかりましたか?同じ猫でも種類によって見た目、性格、その歴史やルーツも大きく異なります。現在愛猫と暮らしている方も、これから一緒に暮らすことを考えている人にも愛くるしい猫たちの魅力が伝わっていたのなら嬉しいです。