ペット供養には明確な定義がなく様々な方法がありますが、最近では「納骨」という選択肢が注目を集めています。
納骨とは、火葬後にペットの遺骨を骨壷に納め墓地や霊園に埋葬したり、納骨堂で供養したりすることです。納骨のメリットは、ペットの遺骨を永続的に保管できることや、家族と一緒にお参りができることです。
また、ペットが亡くなった後に納骨を行うことで、時間をかけてペットをお見送りすることができるため、心の整理がつけやすい点もあげられます。しかし納骨を希望する時にはいくつかの注意点があります。
ペット供養の意味から様々な納骨方法、納骨時の注意点まで解説します。
ペット供養の意味とは
ペット供養の歴史は古く、遺跡から犬の埋葬跡が発見された縄文時代までさかのぼります。
人間の近くで生活を共にしていた動物を慈しみ、弔う気持ちの現れだといえるでしょう。最近ではペットも家族という意識が高まったことで、人と同じように火葬・納骨し、法要まで執り行うというケースも増えてきました。
当然準備の手間や金銭的にも負担は増えますが、しっかりとしたお見送りをすることで心の整理をする、思い出を昇華させるといった面で大切な意味をもつのではないでしょうか。
ペットの納骨方法とは
人間の場合、お骨は墓地や納骨堂に納めたり海に散骨したりするのが一般的です。ペットの場合もいくつかの納骨方法がありますので、事前にそれぞれの特徴をよく理解して決めておくのが望ましいでしょう。
1 合同納骨堂への納骨
ペット霊園やお寺の敷地内にある合同納骨堂へ納骨する方法です。他のペットと合同で納骨され、管理や供養を霊園側が行ってくれます。比較的料金が安く、お参りやお手入れを頻繁に出来ない方に好評です。
2 個別納骨
墓石を用意して骨壷ごと埋葬したり、納骨堂の中に個別にスペースを作ったりします。自分のタイミングでお参りに行きたい人やお供えをしたい人におすすめです。当社でもビル内に棚型のタイプを設置しており、個別に骨壷や写真立てやお花などを飾ることができます。
屋内に設置されていることが多いので、天候を気にすることなくお参りすることができます。
3 手元供養
遺骨を持ち帰って自宅の仏壇で供養したり、ペンダントにしたりして手元に置いておく方法です。思い出を形にしたい、肌身離さず一緒にいたいという方に人気です。
ペット供養の事前注意点
人間同様の供養方法も増えてきたとはいえ、ペット葬儀の業界は法制化が遅れていることもありトラブルが起きやすいのもまた事実。
大切なペットを供養するのに「こんなはずじゃなかった」「思っていたのと違う」といったことのないように事前に注意するべきポイントをまとめました。
費用についての注意点
ペット供養費のうち大半を占めるのが火葬費で、ペットの大きさや種類、体重によって決まります。小さなペットほど料金は安く、大きなペットは高額になってきます。希望のプランごとに返骨や納骨を選択できることが多いですが、火葬費に含まれている場合とオプション料金として別途請求される場合があるので見積もりの段階で確認が必要です。
予算と希望の叶うプランを複数比較検討することをおすすめします。
手続きについての注意点
必ず契約前に見積もりを出してもらい、プランに納得した上で決定しましょう。最近、ペットを亡くした直後の憔悴した飼い主を狙って不当な金額の請求をする悪徳業者が問題となっています。
事前に詳細な見積書を出さずに、火葬中や火葬後に高額請求をされるというものです。ペット葬儀の業界はまだまだ法整備が進んでおらず、行政が介入できないことも多いので飼い主が知識をつけてトラブルに巻き込まれないように気をつけましょう。
プラン選択についての注意点
個別納骨や手元供養を希望する場合は火葬の段階で必ず個別火葬を選びましょう。合同火葬だと他のペットと一緒に火葬されるため、返骨できない可能性が高いのです。
納骨堂でのお参りの注意点
多くの納骨堂はペット霊園の施設内に設置されているため、開園・閉園時間を確認してからお参りしましょう。お供えものについては腐敗の可能性がある生ものは避け、未開封のフードや飲料、お花や小さなおもちゃがおすすめです。
まとめ
ペット供養のひとつとして納骨を選択される方も最近では増えてきました。納骨方法も様々あり、霊園やお寺ごとに料金やサービス、雰囲気が異なりますので希望に合った場所がきっとみつかるはずです。そのためには事前リサーチがとても重要です。複数社から見積もりを出して比較検討することをおすすめします。当社ではご葬儀、火葬から納骨、ご供養まですべてを清潔で近代的な設備の整ったビル内で行っています。ご検討中の方はお気軽にご相談ください。